何においてもそこそこ恵まれた人生を歩んできた。本当の自分なんて知る必要などなかった。一連の仕組まれた出来事の中で最高の男に出会い、今まで気付こうともしてこなかった本当の自分に気付いてしまう。しかし、それは同時に、満ち足りていたはずの人生に渇望を呼び込んでしまった。欲する必要すらなかったのに、欲すれば欲するほど、失っていくものがある。本当の自分を知ること、果たしてそれは幸せなことなのか。約63K文字、A6文庫サイズ189Pです。